2018年12月31日月曜日

 年の終わり

2018年が終わります。年末になると一年を振り返るのは日本人ならではでしょうか、それとも他の国の人たちもするのでしょうか。

今年もいろんな場所で演奏しました。写真を見るとその場所にいたときのことを思い出します。それにしてもアメリカはほんとに広い。

オレゴン州の西部。はるか昔この地方にたくさんの日本人移民が移ってきました。



メイン州のSaco River Theatre。川のほとりにある昔からある小さな劇場。世代を渡りこの町のシアターを守っていく家族と町の人たちが経営、保管しています。



カンザス州。中西部を走っていると、小さな村が現れてはすぐに通り過ぎ、また同じような村が現れます。


James Brownの生まれ育ったジョージア州のオーガスタ。


初めて演奏したワシントン州のポートタウンゼンド。小高い丘から海の見える、何か惹きつけられる、そんなところでした。


夏は地元京都のいつものライブハウス、RAGで。


ケンタッキー州のテレビ番組Woodsongsにて。ホストのMichael Johnsonと収録後。アメリカならではのルーツ音楽番組。



いつも行けば心が落ち着くヴァージニア州。京都の田舎を彷彿させてくれるおだやかな山。



11月に行ったカリフォルニア州の北部の大木、Red Wood。山火事のため煙で景色が濁っていました。

昨日、2018年最後の演奏を終えニューヨークに戻ってきました。そして今年最後のプロジェクトは長らくやりたくて遅れていたレコーディング。この年越しは、いつものゆっくり過ごす感じではなく、年をまたいで録音してきます。前のアルバムからもう4年ほど、その間様々な場所で書きためてきた曲の中から10曲ほど選曲しレコーディングする予定です。次のアルバムは、これまでのアルバムと違い、粘って粘って自分自身待ち望んでいたもので制作、仕上がりが楽しみです。

2018年12月12日水曜日

東から西へ


12月最初は、ヴァーモント州とニューヨーク州北部へ。北へ進むに従って雪が深くなってきます。特にニューヨークの北部にはアディロンダック山脈という非常に広大で深い山が広がっていて、このあたりはもう真っ白でした。アコースティックギターの表面の木材としてよく使われるのがこの地方でとれるアディロンダックスプルースという木です。この近隣のハンドメイドギターの製作家は材木屋と繋がりながら地元の木をゲットしているようです。


今週末は打って変わってロサンゼルスへ。約1年ぶりでやはり冬というのにそれを忘れてしまう、からっと暖かい天気。



一年中こんな天気のところに住んでいるとなんとなく、レイドバックするというか、take it easyという感じになるのでしょうか。

演奏は2日間同じシアターでした。いつもは1つライブが終わると翌日違う町へ移動しますが、今回同じ町の同じ場所での演奏ということで、こんなに楽なことはあるのかと思いました。トーランスという町での演奏で、昔から日系移民も多く、このシアターを作ったのもその一人、George Nakanoという人物で、Nakano Theaterという建物でした。

演奏したシアター。



コンサートにも日系の2世、3世の人たちの姿がありました。彼らの話を聞いているとたくましいなあといつも思います。世代を通してそう生きなければならなかったのだと思いますが。シアターの隣には空手の教室があり、日系の先生と子供たちが大きな声を出して稽古をしていました。懐かしい気持ちでしばらく見入っていました。