2012年4月23日月曜日

New England Folk Festival

今週末は、New England Folk Festivalでの演奏のためマサチューセッツ州へ。ボストンと、ロードアイランド州のプロビデンスの中間くらいにあるマンズフィールドという町での開催でした。New Englandというのは、アメリカの東海岸のニューヨーク以北の地方全体を指す言葉で、マサチューセッツ州、コネチカット州、ロードアイランド州、メイン州、バーモント州などが含まれる地域です。この地域はアメリカに最初に移民が入っていた地域でもあるため、特に当時の伝統が色濃く残り、また人々がそれを残して、伝えていこうという意識を感じます。

着いてみるとそこらじゅうで、ジャムっていました。演奏しているのはほぼスコテッシュ、アイリッシュ、そしてオールドタイム。こんなたくさんのフィドルを見たのも初めてです。



土曜は、マルチイストゥルメンタリストのLarry Ungerや、Brendon Taaffeら、フォーク系の素晴らしい音楽家3人と自分での演奏でした。4人が順番に自分の用意した曲を弾いてそれについて説明していくというイベントで、このメンツだけあってみんなしゃべりも長けている中、正直結構きついものがありましたが、とてもいい経験になりました。









日曜は、日本の曲を演奏するコンサート。これまた初めての試みでしたが、なんとか終わりました。皆さんからの質問等もたくさん飛び交い、こちらも逆に勉強になった部分も大きかったです。もうちょっと本格的に勉強しようと思いました。

自分のコンサート終了後その足で、前述のLarry Ungerの"Rare Instrument Concert" というのを見てきました。その名の通り、珍しい楽器のコンサートで、全く見た事もない楽器の連続でした。


Larryとの一枚
 

2012年4月17日火曜日

WK

2月に取材を受けたジャズギターブックが今月19日に発売されるということです。
自分の最近の音楽のこと、ギターのことのことなどいろいろと話しました。自分の記事以外にも、ジャズギターの魅力が満載ですので、興味のある方はお近くの本屋に立ち寄って下さい。



昨日は久しぶりにギタリストのWayne Krantzを見にマンハッタンのiridiumへ。Tim Lefebvre(bass)とKeith Carlock(drums)とのオリジナルトリオ。なんとも言えないユニークな音楽で洪水のような音の中に浸りました。タイムズスクエアの近くなので観光がてら聴きにきている人達もいたようですが、ジャズクラブと思いふらっと入ったらこの爆音トリオできっとびっくりしてたことでしょう。

ライブを聴きながら、随分昔ボストン時代にWayneに習っていた頃、自分の曲を持っていって弾いてみると、「そのコードの押さえ方は、世界中の何十万というギタリストがすでにやってる押さえ方だから面白くない」というようなことを言われたのを思い出しました。多くのギタリストが模倣から自分の道を切り開く中、彼自身模倣していた時期ももちろんあったようですが、その後意識してギター音楽を聴くのをやめ自分の音楽をひたすら追究してきました。そんなミュージシャンです。いい刺激をもらいました。


 話は変わりますが、少し前にHiroya Tsukamotoのfacebookのページが出来ました。チェックしてみて下さい。

2012年4月9日月曜日

New England

4月になりようやくぽかぽかとしてきました。

今月末に出演予定の、マサチューセッツ州で行われるNew England Folk Festivalに向けて少しずつ準備をしています。40年以上続いている伝統あるフォークフェスで、様々なアコースティック系の音楽家たちが集まるようでいろんな人達を見るのも楽しみです。





 今取り組んでいるのが、昔の尋常小学校唱歌をギターでアレンジするというもの。自分の祖父母の年代、大正時代生まれの人達が特に接した歌をどう弾くか、構想を練っています。それらの曲はおよそ100年程前のものですが、こうして弾いてみると、大正時代にもなれば音楽的には西洋の影響がかなり大きいということが分かりました。とはいえシンプルな中にも歌詞などは深く、西洋の和音と日本の情感が混じり合った良い曲も多いです。