2016年12月30日金曜日

2016


あっという間の1年でした。様々な場所に行き演奏してきました。元々楽器を弾く際に頭で色々と考えてしまうタイプでしたが、それに違和感を覚え、考えることよりもとにかく現場をこなしていくということでしか自分の納得できる演奏は出来ないと思い、その点にフォーカスしてきました。それによってソロで様々な状況で弾くことにも慣れてはきましたが、同時にそれでもなかなか克服できないこともあるのも感じています。これまで体、感覚的なところで弾き続けてきましたが少し頭で考える部分もこれから加えていこうと思います。

どの場所も脳裏に焼き付いています。色んな所で曲を作ろうと試みました。形になった数曲とならなかった多くの断片。色んな人達に出会いました。笑顔の人、泣いている人、それぞれのストーリーも聞きました。個人的なものから政治にまつわる異なる意見。複雑なようでシンプル、でもやはり容易ではありません。自分の中で色んなことをまとめようとはしていますが難しいです。

歳のせいもあるのか物質的なものにあまり魅力を感じなくなってきている自分がいます。物、情報の溢れる時代の潮流の中でも自分の目線で何が必要か考えていきたいです。結局いい曲を書いてそれをいい音で発信することですね。


ジョ―ジワシントンブリッジからのマンハッタン







2016年12月23日金曜日

ナイロン


早いものでもう年末です。ここ4年ほど基本的に自分のコンサートではスティール弦のアコースティックギターを弾いてきましたが、今月久しぶりに弾いてみたこのナイロン弦がぐっとくるものがありこの前のボルティモアでのライブで用いました。思っていたよりも弾きやすく何かヒントになることも多かったです。昔はナイロンを長年使っていましたがある一定使ってきてクラシックギタリストを見るとまだまだ自分には無理だなと思っていました。でも気軽にまた弾き込んでいこうと思っています。

このギターはギター製作家、本郷道太さんの2004年の作品。繊細で素晴らしいリスポンスです!

2016年11月21日月曜日

オペラハウス

ペンシルバニア州のジムソルペという町へ。アメリカのスイスと呼ばれているヨーロッパのような雰囲気の町です。ここにあるオペラハウスでのライブでした。やはりこういう空間で演奏するのは非常に気持ちがいいものです。ただ天井がとても高いため音の反響も大きくその辺りが難しいです。

面白いのはアメリカの比較的大きな町にオペラハウスがあるのは分かりますがすごく辺鄙な場所でもかつてオペラハウスが建てられていて昔はいろんな芸人が回ってきていました。今ほど娯楽もなかったためそういう音楽などの文化が根付いていたのでしょう。










2016年10月30日日曜日

コロラド

フローレンスの夕暮れ


コロラドツアーが始まりました。寒いだろうと思って手袋やセーターなども用意してきましたがデンバーに着くと夏のような気候。Tシャツで過ごせます。

一日目はデンバーから2時間ほど南へ下がったフローレンスでの演奏。去年もここで演奏しましたが、前回は前日山の中で高度の高い所から降りてきたため耳の調子がおかしかったのを覚えています。しかも12月ですごい雪でした。

演奏したのは1800年代終わりに建てられた教会を改装した場所で雰囲気も良かったです。去年から壁や照明もパワーアップしていました。




ライブ会場のBell Tower Cultural Cente

2016年10月22日土曜日

デラウエア、ペンシルバニア

今週はデラウエア州とペンシルバニア州へ。ニューヨーク南下して2、3時間です。

一つ目はウィルミントンのダウンタウンの教会での演奏。普段クラシックのコンサートをよくやっている教会ということでそれだったらその仕来たりに従うつもりでマイク、アンプ無しでやってみることにしました。最近はペダルを置いたり色々と繋いでやっていたため足元と目の前に何もないのが変な感じでした。そのままの自分を見られている感じで何も隠せない、飾れない、そんな心境でした。決してやりやすくはないですが、本来はこうあるべきで時にはこういう機会も必要だと思いました。

教会が終わると次はペンシルバニア州の州都のハリスバーグの近くでのコンサート。こちらも天井の高い空間でした。去年にライブに来てくれた人も戻ってきてくれていました。

最近は大統領選挙もいよいよということで人と話す際も何かと選挙の話題に。アメリカ人も今回に関してはこれまでで最も良くない選挙と見ている人達も多く、どちらにも投票したくない、なので選挙にも行く気がしないという人も。自分は投票権もないので傍らで見ているだけですが。

こちらは秋も深まってきました。郊外に行くとハロウィーンのデコレーションも賑やかな季節です。ついこないだ夏だと思っていましたが本当に早いものです。


2016年10月10日月曜日

久しぶりの投稿です。ニューヨークも急に冷え込んできました。郊外に出ると紅葉がきれいです。

先週末はマンハッタンでトリオでライブをしました。よくある表現ですがニューヨークのエネルギーを感じた夜でした。演奏したブラジル人ミュージシャン、ヴィトールとホジェリオの息もピッタリ。自分も20代の一時期ブラジル音楽にどっぷりはまっていたので演奏していて同じ言語を割と共有できているのを感じました。

友人のギタリストのロスハモンド(Ross Hammond)が東京は下北沢のレテで20日にソロライブをやります。彼とは8月にカリフォルニア州のオークランドで共演しました。スライド奏法を多様するスタイルですがブルースにとどまらない自由な演奏が魅力です。東京のみなさんよかったら応援行ってあげて下さい。




2016年9月2日金曜日

End of summer

写真がうまくアップできなかったので更新していませんでした。

早いもので8月が終わりました。後半は西海岸へ。ニューヨークへ帰ってくるとやはりじめじめとしていて、西のすかっとした汗をかかない空気を思い返しています。それぞれの場所でいろんな出会いがありました。一人一人との関わりは短いですがどれも残っています。

皆さんはどんな夏でしたか。また写真もアップします。

2016年8月15日月曜日

夏のノート

日本はお盆ですね。ニューヨークはここ数日暑さがすごいです。部屋でギターを弾いても手に汗をかきます。ちょっとバテています。

こちらにいても不思議とこの季節になるとお盆や終戦記念日のことを思い出すものです。そして個人的には、初めてギターを手にしたのもこの季節でした。

そして16年前初めてボストンに降り立ったのもこの時期です。最初は音大の寮での一ヶ月間で英語の勉強をやりつつギターを練習していたのを思い出します。いろんなことが初めてのことばかりで戸惑いながらも9月から始まる音楽漬けの生活を楽しみにしていました。今から考えると、もっといろんなことをやったり考えたりしたらよかったと思うことがたくさんあります。

バンドで最初のアルバムをレコーディングしたのも夏でした。ボストン郊外の暑いスタジオで8人のメンバーで挑んだ録音でした。エンジニアもこの季節に見たくないうような暑くるしい見た目のおじさんでした。でも彼もメンバーも頑張ってくれました。

おそらく夏になるとみなさんそれぞれのいろんな夏を考えるのでしょう。そしていつも過ぎて行くのが速いのも夏。残りの8月はツアーに出ますがその準備をしつつそんなことを考えていました。

2016年8月6日土曜日

メインへ

7月最後の週末はメイン州で行われたOssipee Valley Music Festivalで演奏してきました。ニューヨークからだと7時間ほどかかるので前日途中にあるボストンの知り合いを尋ねてから行きました。

北へ進むにつれ針葉樹が多くなっていきます。フェスティバルは山の中で行われ大体の人がキャンプをします。自分も今回はテント持参でキャンプをしました。




元々ブルーグラスのフェスだったこともあり、今は自分のようなミュージシャンもいますがそれでもやはりブルーグラス色の強いイベントで、夜中はそこらじゅうでセッションをやっていて歩いているといろんな所からブルーグラスのスタンダード曲が聴こえてきました。




今回の自分の出演時間は夜中。日中に比べて静かになったとは言えそれでもまだセッションやダンスをしている音が聞こえながらでなかなか集中するのは簡単ではなかったですが、真夜中の山の空気を吸いながら普段味わえない環境で弾きました。

終わってからはジャムセッションに参加。テントに戻ったのは午前3時、戻って来てからも楽器の音が違う場所から聞こえていて不思議な気持ちで眠りにつきました。



2016年7月26日火曜日

ミシガン、インディアナの夏

ミシガン、インディアナ州で演奏してきました。

一日目はミシガン州に着き、ミシガン湖沿いのサウスへーブンというま所でのコンサートでした。この町は3度目ですが、毎回演奏するスペースが異なり今回はミュージアムのギャラリーでした。



演奏したベイリーミュージアム



コンサートの直後、お客さん達がミシガン湖の夕暮れを見たことがあるかと聞いてきて、「ないです」と答えると「一度はみておかないと」ということで慌てて連れて行ってくれまして日が沈む前に何とか間に合いました。


翌日は内陸のイーストランジングのプラネタリウムでの演奏でした。生演奏と一緒に星空を眺めるというコンセプトで、こちら側も星空が動き、空の色が移り変わっていくのを見ながらそれに合わせて即興的にアプローチしました。星空を見ながら最近は星空も長いこと見ていなかったなと思い返させてくれたプラネタリウムでの演奏でした。


プラネタリウム開演前


その後インディア州へ移動してサウスベンドでコンサートでした。途中ですごい雷雨にあいましたが辿り着き時計を見ると思っていた時間よりも1時間過ぎていました。ミシガンの人達からインディアは1時間時差が早いので時計を1時間前に戻したらいいよと言われたのでそうしていたのですが、実はインディア州の中でもエリアによって時差があるようでこのサウスベンドはミシガンと同じ時間。ということで到着してすぐ慌ててセットアップして弾きました。



インディアナ州サウスベンドの会場

サウスベンドのダウンタウン


ホテルに戻ってテレビを付けると大統領選挙のことばかり。

インディアナ州サウスベンドの後は再びミシガンへ戻りトリニティーハウスシアターというライブ会場でした。ここは3度目。今回はもう一つのアクト、Neptune's Car(フォークのデュオ)とのジョイントで、せっかくの機会なので自分のストーリーを語る曲も英語でやり、メンバーの二人(ホーリーとスティーブ)にはギターとコーラスで参加してもらいました。二人の参加で急に曲調がアメリカーナに。(アメリカーナはジャンルの呼び方でルーツの匂いのするオリジナルと音楽という感じでしょうか)




    

 Neptune's Carのホーリー(左)とスティーブ(右)


そして最終日は、インディアナポリスの近くのノーブルズビルという町でのコンサート。ここへ行く途中はコーン畑の広がりいかにも中西部らしい景色が続きました。ツアーの時は道中大体地元のラジオを聴きながら行くことが多いのですが、この辺りはキリスト教の番組も多く、アメリカでも色々あると思わせてくれた今回のツアーでした。


2016年7月16日土曜日

夏のメリーランド、バージニア

日本から帰って最初のコンサートはメリーランド州のシルバースプリングでの演奏でした。ワシントンD.C.の郊外でのコンサートでこれでここで演奏するのは3度目でした。コンサートを企画してくれたブルースがいろいろと気配りをしてくれて良いコンサートになりました。

シルバースプリングでのライブ。土曜の午後4時スタートで明るい感じの雰囲気でした。


翌日は西へ進み目指すはバージニア州のベリービルという町。DCか抜けて奥に入っていくにつれ緑もさらに濃くなり牧歌的な風景が増えていきます。アパラチア山脈を越えるとベリービルに到着。

コンサートをやったのはここにあるBarns of Rose Hillという場所。Barnとは納屋で、このBarnはそれを改装してコンサート、イベントのホールとして使えるようにした空間で、本当に自分のやっているような生音に重きを置く音楽にはぴったりの場所でした。

やっている自分しかわからないことかもしれませんが、最近なかなか納得できる音作りを作る難しさを感じますが、ここはこの空間の力を借りてやりやすかったです。


Barns of Rose Hill

この日は以前に違う場所で演奏した際に来てくれたお客さんが遠方から足を運んでくれたりとても嬉しい再会がありました。ニューヨークからしばし離れ空気のきれいな場所で過ごしリフレッシュできた週末でした。



2016年7月4日月曜日

ツアー終了

昨日の兵庫県加古川のチャッツワースで今回のツアーが終わりました。チャッツワースは紅茶のスペシャリティーでとてもおいしかったです。

今回は、徳島から始まりぐるーと回ってきました。それぞれの場所でその場でしかない音を届けようと思い弾き続けた2週間でした。自分の中にもいろいろと発見がありました。移動の連続でしたが、驚きの再会、新しい出会い、一つ一つが忘れられない時間でした。

日本ってこんな感じだったかなと不思議に思う部分もありましたがだいぶ慣れてきました。



四国の祖谷、最高に気持ちよかったです。

徳島のライブが終わって次が岡山だったので途中山へ向かい祖谷へ。あまり時間はありませんでしたが前から行ってみたかった場所の一つ。

徳島の14gでのライブでは隣で阿波踊りの稽古と重なり、意識はしてなかったのですが、それに対抗すべく1セット目で声を張り上げすぎました。

ということで岡山のライブではほぼインストでかなりループを使ってフリーの世界へ。それはそれでよかったとリアクションももらいました。岡山は去年にも続き、城下公会堂。暖かいスタッフでした。



インターFMでピーターバラカンさんと。

翌日は岡山から東京入りして、夕方インターFMへ。前にも出させてもらっている「バラカンビート」へ。今回は初めてループを持ち込んで演奏しました。

翌日は横浜へ。チェロのロビンと練習するために昼スタジオ入り。当日でしたが数時間アイデアを練りました。彼との演奏の面白みは、フリーな部分が多くどうなるかわからないところです。そして音に対する素晴らしいコンセプトを持っています。勉強になります。


チェロのロビンと、横浜のKAMOMEにて。

次は静岡へ。去年初めて演奏したLIVING ROOM。去年もそうでしたが今年も非常に暖かく迎えてくれて本当に心地のいい時間でした。終わってからもお店の仲間たちとの時間を楽しませてもらいました。マスターの岩科さんも年が近いというのもあり親近感がわきます。

次の日は名古屋へ。ギターのコンサートをよく開催されているArts & Music Space源へ。ここもアットホームな空間でギターが良く響きます。去年来てくれたお客さんも戻ってきてくれ再会を愉しみました。



源のオーナーの山下さんと終演後。



翌日は再び東京へ戻り、昼はコトリンゴとリハーサル。久しぶりで新しい曲もあったので2時間半ほどみっちりとやりました。

その後、経堂のマレットへ。お客さんの近い空間でした。どこもそれぞれ空間として魅力がありますが、音を作るのは毎回チャレンジです。リピーター率の高いライブでした。

翌日は羽田から北海道へフェスのために飛びました。ニセコに着いて間もなくしてサウンドチェック。このフェスは今回はコトリンゴ+塚本浩哉のデュオとしての出演予定でしたが、当日の悪天候のため残念ながら中止となってしまいました。切り替えて同じく出演予定で同じ本郷ギターのモデルを所有するtico moonの影山さんとセッションしたりギター談義したり、ほかのミュージシャンたちといろいろと話す機会もあり不思議な一日でした。そして外にも出れないので温泉。    
京都から鳥取へのバスは快適で山陰に近くなると景色もいい感じでした。




翌日関西へ一旦帰りました。京都駅から米子駅までのバスで行くことに。乗り換えもなく車内もすいていたのでとても快適な4時間。米子へ着くと今回企画してくれた斎藤さんが迎えに来てくれ早速海鮮の店で昼ごはん。最高でした。

コンサートは植田正治写真美術館で。彼の写真が展示してある美しい部屋でのライブ。そこに本格的なPAを持ち込んでもらい演奏しました。







    米子でのコンサートの前に一瞬大山のお寺へ。


美術館からは大山が望めました。




今回のここでのコンサートは斎藤さんをはじめとするスタッフが一丸となってやった素晴らしいコンサートでこちらも胸が熱くなりました。


そして場所を提供してくださった館長の野坂さん。




翌日はまた米子からバスで京都まで。早く着いたので鴨川に行き川べりでしばし練習しました。

京都のこんな風景は不思議と落ち着きます。

地元ということもあり見知った顔も多く、うれしいものの、逆にやりにくい部分もあったりするような気もしました。


こんなセッティング。



 翌日は埼玉へ。演奏場所は宮内家アコースティックギタリストのライブを重点的にやっている店です。そんなこともあってお客さんはほぼみんなギタリスト。共演したのは井草聖二さん。演奏スタイルも音もだいぶ自分とは違いますが、実は昔習っていた先生が一緒だったことが判明。音の出し方なども勉強になりました。


井草さんと。

次の日は今回もう一人のギタリストとのコラボで鎌倉へ。共演はバークリー時代に知り合ったかいくん。鎌倉まで迎えに来てくれて彼の家でリハーサル。アイデアなども彼とは似ている個所もいろいろとあって面白いです。新しいことにもチャレンジしていていろんな事考えてるんだなあと思います。あと彼は歌と声が非常に好みです。彼のセットもっと聞いていたかったなあと思いながら自分のセット始めました。そしていろいろと共演しました。


Kaiくんと。


次は東京へ戻り青山のHaden Booksへ。コトリンゴとのデュオ。先日のニセコのフェスでの鬱憤を晴らすべく結構長いライブでよく弾き歌いました。最初はコトリンゴのソロのセット、堪能させてもらいました。ピアノとギターのデュオは本当に難しい編成だと思いますが、またこれからも続けて良くしていけたらとおもいます。



終わってコトリンゴと。

翌日は暑い土曜日でした。埼玉へ。東川口駅まで今回のライブを企画、実現させてくれた山地さんが迎えに来てくれました。実は彼は同じ大学、同じ学科の後輩。ということもあり、さらに彼の同期の友達も駆けつけてくれました。またニューヨークからの帰国組も突如現れびっくりしました。

演奏したsenkiyaは懐かしいにおいの漂う雰囲気プラスおしゃれな要素も加わったような空間で、ソロギターのライブにはぴったりの場所でした。

終わってから山地さんとその仲間と。世代は違っても同じ町の話をできるのはいいものです。

朝関東を早く出発し加古川へ。演奏するチャッツワース到着して、おいしい紅茶とデザートをいただきました。なかなか食べれないような素晴らしい味でした。紅茶がとてもおいしかったのでお代わりしてからライブに挑みました。ぐっと聞き込める空間で、やはりこういう環境は演奏する方、聴く方も理想だと思いました。終わってオーナーの岸本さん家族、スタッフとごはんへ。いろいろと話しもさせてもらいツアー最後の夜を加古川で楽しみました。



長かったですが、あっという間だった今回のツアー。自分自身の課題も見えました。新しい曲もツアー中書きました。次のためにさらにいい音楽が届けられるようにと思います。

久しぶりに長々と書きました。

ツアー終了

昨日の兵庫県加古川のチャッツワースで今回のツアーが終わりました。チャッツワースは紅茶のスペシャリティーでとてもおいしかったです。

今回は、徳島から始まりぐるーと回ってきました。それぞれの場所でその場でしかない音を届けようと思い弾き続けた2週間でした。自分の中にもいろいろと発見がありました。移動の連続でしたが、驚きの再会、新しい出会い、一つ一つが忘れられない時間でした。

日本ってこんな感じだったかなと不思議に思う部分もありましたがだいぶ慣れてきました。



四国の祖谷、最高に気持ちよかったです。

徳島のライブが終わって次が岡山だったので途中山へ向かい祖谷へ。あまり時間はありませんでしたが前から行ってみたかった場所の一つ。

徳島の14gでのライブでは隣で阿波踊りの稽古と重なり、意識はしてなかったのですが、それに対抗すべく1セット目で声を張り上げすぎました。

ということで岡山のライブではほぼインストでかなりループを使ってフリーの世界へ。それはそれでよかったとリアクションももらいました。岡山は去年にも続き、城下公会堂。暖かいスタッフでした。



インターFMでピーターバラカンさんと。

翌日は岡山から東京入りして、夕方インターFMへ。前にも出させてもらっている「バラカンビート」へ。今回は初めてループを持ち込んで演奏しました。

翌日は横浜へ。チェロのロビンと練習するために昼スタジオ入り。当日でしたが数時間アイデアを練りました。彼との演奏の面白みは、フリーな部分が多くどうなるかわからないところです。そして音に対する素晴らしいコンセプトを持っています。勉強になります。


チェロのロビンと、横浜のKAMOMEにて。

次は静岡へ。去年初めて演奏したLIVING ROOM。去年もそうでしたが今年も非常に暖かく迎えてくれて本当に心地のいい時間でした。終わってからもお店の仲間たちとの時間を楽しませてもらいました。マスターの岩科さんも年が近いというのもあり親近感がわきます。

次の日は名古屋へ。ギターのコンサートをよく開催されているArts & Music Space源へ。ここもアットホームな空間でギターが良く響きます。去年来てくれたお客さんも戻ってきてくれ再会を愉しみました。



源のオーナーの山下さんと終焉後。



翌日は再び東京へ戻り、昼はコトリンゴとリハーサル。久しぶりで新しい曲もあったので2時間半ほどみっちりとやりました。

その後、経堂のマレットへ。お客さんの近い空間でした。どこもそれぞれ空間として魅力がありますが、音を作るのは毎回チャレンジです。リピーター率の高いライブでした。

翌日は羽田から北海道へフェスのために飛びました。ニセコに着いて間もなくしてサウンドチェック。このフェスは今回はコトリンゴ+塚本浩哉のデュオとしての出演予定でしたが、当日の悪天候のため残念ながら中止となってしまいました。切り替えて同じく出演予定で同じ本郷ギターのモデルを所有するtico moonの影山さんとセッションしたりギター談義したり、ほかのミュージシャンたちといろいろと話す機会もあり不思議な一日でした。そして外にも出れないので温泉。    
京都から鳥取へのバスは快適で山陰に近くなると景色もいい感じでした。




翌日関西へ一旦帰りました。京都駅から米子駅までのバスで行くことに。乗り換えもなく車内もすいていたのでとても快適な4時間。米子へ着くと今回企画してくれた斎藤さんが迎えに来てくれ早速海鮮の店で昼ごはん。最高でした。

コンサートは植田正治写真美術館で。彼の写真が展示してある美しい部屋でのライブ。そこに本格的なPAを持ち込んでもらい演奏しました。







    米子でのコンサートの前に一瞬大山のお寺へ。


美術館からは大山が望めました。




今回のここでのコンサートは斎藤さんをはじめとするスタッフが一丸となってやった素晴らしいコンサートでこちらも胸が熱くなりました。


そして場所を提供してくださった館長の野坂さん。




翌日はまた米子からバスで京都まで。早く着いたので鴨川に行き川べりでしばし練習しました。

京都のこんな風景は不思議と落ち着きます。

地元ということもあり見知った顔も多く、うれしいものの、逆にやりにくい部分もあったりするような気もしました。


こんなセッティング。



 翌日は埼玉へ。演奏場所は宮内家アコースティックギタリストのライブを重点的にやっている店です。そんなこともあってお客さんはほぼみんなギタリスト。共演したのは井草聖二さん。演奏スタイルも音もだいぶ自分とは違いますが、実は昔習っていた先生が一緒だったことが判明。音の出し方なども勉強になりました。


井草さんと。

次の日は今回もう一人のギタリストとのコラボで鎌倉へ。共演はバークリー時代に知り合ったかいくん。鎌倉まで迎えに来てくれて彼の家でリハーサル。アイデアなども彼とは似ている個所もいろいろとあって面白いです。新しいことにもチャレンジしていていろんな事考えてるんだなあと思います。あと彼は歌と声が非常に好みです。彼のセットもっと聞いていたかったなあと思いながら自分のセット始めました。そしていろいろと共演しました。


Kaiくんと。


次は東京へ戻り青山のHaden Booksへ。コトリンゴとのデュオ。先日のニセコのフェスでの鬱憤を晴らすべく結構長いライブでよく弾き歌いました。最初はコトリンゴのソロのセット、堪能させてもらいました。ピアノとギターのデュオは本当に難しい編成だと思いますが、またこれからも続けて良くしていけたらとおもいます。



終わってコトリンゴと。

翌日は暑い土曜日でした。埼玉へ。東川口駅まで今回のライブを企画、実現させてくれた山地さんが迎えに来てくれました。実は彼は同じ大学、同じ学科の後輩。ということもあり、さらに彼の同期の友達も駆けつけてくれました。またニューヨークからの帰国組も突如現れびっくりしました。

演奏したsenkiyaは懐かしいにおいの漂う雰囲気プラスおしゃれな要素も加わったような空間で、ソロギターのライブにはぴったりの場所でした。

終わってから山地さんとその仲間と。世代は違っても同じ町の話をできるのはいいものです。

朝関東を早く出発し加古川へ。演奏するチャッツワース到着して、おいしい紅茶とデザートをいただきました。なかなか食べれないような素晴らしい味でした。紅茶がとてもおいしかったのでお代わりしてからライブに挑みました。ぐっと聞き込める空間で、やはりこういう環境は演奏する方、聴く方も理想だと思いました。終わってオーナーの岸本さん家族、スタッフとごはんへ。いろいろと話しもさせてもらいツアー最後の夜を加古川で楽しみました。



長かったですが、あっという間だった今回のツアー。自分自身の課題も見えました。新しい曲もツアー中書きました。次のためにさらにいい音楽が届けられるようにと思います。

久しぶりに長々と書きました。